卵のパックと輪ゴム

卵パックを捨てるたびに、チクリとする。

子どものころは、青空市場の卵屋さんに持っていけばよかった。

銀髪と言っていいような、きれいな白髪のおばあちゃんが、

それにまた、ぽんぽんぽん、と、買った卵を入れてくれて、

手首の輪ゴムでぱちりと止めてくれた。

それでよかったのにな。

下妻みどり

writer nagasaki