シーボルトと登与助と慶賀たち
長崎の季刊誌『樂』の最新号、シーボルト特集で、出島出入絵師・川原慶賀について書いています。
国内外に6000〜7000点、あるいはもっと存在するかもしれない川原慶賀の絵は、
絵の出来からも、物理的にも、ひとりの人間が描いたのではない可能性が高いとされています。
となると、「真贋」が問われがちですし、もちろん大切なことですが、
それはそれとして、ざっくり「慶賀たち」というくくりも「あり」なんじゃないか、
むしろ慶賀がウヨウヨいたというほうが、長崎の町のありかたとしてはおもしろいな、
なんてことを書きました。
花魁の絵は、シーボルトが慶賀に、江戸時代の様々な日本人の姿を描かせた「人物画帳」の一枚。
ご一緒できて光栄です。
いつもはドイツの五大陸博物館にありますが、2月に長崎歴史文化博物館で開催される
「よみがえれ!シーボルトの日本博物館」展にやってくるはず。楽しみです。
そして『樂』は「日本タウン誌・フリーペーパー大賞2016」を受賞! おめでとうございます。
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