『川原慶賀の「日本」画帳』〜シーボルトの絵師が描く歳時記

春はハタ揚げ、夏は盆、秋はくんちに浮かれ立つ…。江戸後期の出島出入絵師・川原慶賀が描いた江戸時代の長崎の人々の暮らしを、ほぼ同時代の長崎人・野口文龍によって書かれた『長崎歳時記』と照らし合わせながら、こまやかによみがえらせています。これまでまとまった形で見ることが難しかった慶賀作品を、オランダライデン国立民族学博物館、長崎歴史文化博物館の協力により、多数収録しました。歳時記のほか、人生儀礼が描かれた「人の一生」を、オランダ商館長・メイランのレポートとともに紹介。野口文龍の『長崎歳時記』の全文訳も掲載しています。